今日の光 明日の風

毎日出会うモノコトヒト、から何かを感じる自分を観る。言葉遊び

どこか傷がある人が好き。

傷がない人なんていないかもしれない。

傷の形が、
それぞれに見合う人を引き付けあっているんだろうけど。

欠けて失われてしまった部分があって
少し虚ろだったり、まだ生傷だったりするかもしれないし、
別のものがそこに居座っちゃったりしてるかもしれない。

そこに関われたら、触れられたらと、
欲望と読んでも差し支えない希求を覚えることがある。
そこに関わることで、
自分の存在や価値、働きを、
つい見たくなってしまうんだろうね。
ちょっといやらしいな。

でも大抵の場合、何も出来ないんだ。

何も出来ないまま。
ただ観ている。

その傷はその人だけの持ち物だ。
変えて癒すことも、共に生きていくことが出来るのも、当人だけだ。

それでも傷がある人が好きだ。

時々、どこか遠くにいってしまう。

その人がどこか遠くに意識を馳せてしまってる姿を眺める。
その時が割合に好きだ。

遠くをみて、心がここにいない彼女、彼を
美しいと思うこともある。
からっぽで、景色の一部になってしまうその人のその時。
横顔や背中を眺めながら、これからずっと幸せであって、と切に心底願ってしまうのだ。


だけどね、傷がない人も好きだ。
それは小さな子どもだ。
傷が少なかったり、傷を問題にしないのは
子どものような人だ。
或いは、子どものような部分(パート)?

朗らかで、強い。

まばゆくさえ感じる。

まばゆさに癒されながら、
励まされながら、

人の(自分の)傷も観ている。

「嫌われる勇気」

遅ればせだが、今日「嫌われる勇気」読了。
なかなか読む踏ん切りがつかなかったのだが、友人の「アドラーは承認欲求を否定している」という言葉で購入に踏み切った。
対話形式で大変読みやすい。
読み進め、他者に依存する承認欲求に支配されることなく、自己受容に基づいたライフスタイル(生き方)を選択する、という意味なのだとわかった。

因果律ではなく、目的論。
他者と自分の課題の分離。
他者信頼(敵ではなく味方にと捉える)。
自己受容。今ここのエネルゲイア人生観。

対人関係のゴールは共同体感覚である。
幸福の感覚=他者貢献。

作品中の青年よろしく
今だから、読めるよ、私も。と思う。

シュタイナー幼児教育の共同体で6年間毎日考え続けたこと。「共同体意識とは何か。どうあるべきか。」
野口整体での、人の承認欲求や病、怪我の目的論。それを踏まえてなお、より生ききる「全生」の思想。
通じる。何か通じている。

ちっ。。
頭が混乱してる。
これを言い始めたらキーネーシス的人生論てなるのか?
わからん。

これはダイジェスト入門書だもんね、わかるわけないかもしれないけど
多分きっと何度も読む。

この今の感覚を記するためにも、
シュタイナー幼児園での
こどもが毎日諳じていた祈りの言葉と、
私達大人が、会議の前後に唱えた誓いを添え書きしておく。

○幼児の祈り
『私のあたまも 私の足も かみさまのすがたです
 
私は心にも 両手にも 
かみさまのはたらきを感じます

私が口を開いて話すとき 
私はかみさまの意志に従います
 
どんなものの中にも 
おかあさまやおとうさまや 
すべての愛するひとのなかにも
どうぶつやくさばなや
木や石のなかにも
かみさまのすがたがみえます
 
だから こわいものは何もありません
私のまわりには 愛だけがあるのです』

○シュタイナーの言葉
『癒されるのは唯一 一人ひとりの心の鏡に 共同体全体が 映し出されるときである そして 共同体の中に 一人ひとりの力が 生きるときである。』

『行動においては 愛に生きること 他者の意志に対しては それを理解し生かしめること これが 自由な人間の生き方の 基本となる姿勢である』

誰に?

誰にともなく。

私は私のものです。

誰のものでもありませんし、
誰のものにもなりません。

私さえ、そう決めていれば、

決心してしまえば、

そうならざるを得ない。

私の心も身体も存在も
私自身だけが自由にし、
生かし、選び、整える。

だから、
どうありたいかを
妥協せず剥き出しに決めるのだ。

誰に言う必要もないが、
そんなことをもし話せるヒトがいるなら、
それは大きな幸甚である。

決心して、話せばもうそれは、
叶ったも同然の約束になる。

とりあえずスタート

カテゴリーに縛られず、自由な自分を
見てみたい。

いつのまにか、好きなことがわからなくなり、心地よさもわからなくなり、

でも、今は違う。

わからなくてもいいから、
自分の側にいて
それでいい?大丈夫?と
聞き続けていこうと思う。

誰かのためなんて嘘も付かず頑張らず、
私だけに正直な、そんな瞬間を

一日のうちに何度かずつでもしていく

と決めた。